大阪ビジネスイノベーションセンターを訪れたマルコ・プレンチペ総領事は関西経済同友会をはじめJETRO「日本貿易振興機構」、OCCI「大阪商工会議所」、OBDA「公益財団法人・大阪産業局」、SMRJ「独立行政法人・中小企業基盤整備機構」といった関西の主要な経済・産業団体の代表者とお会いしました。
パンデミック収束後の復興と2025年の大阪万博を見据えてのイタリアと関西の経済・商務分野での協力の可能性が意見交換のテーマの中心となりました。日伊両国いずれも製造業の中心を占めるのが中小企業であるという類似点を踏まえ二国間のパ-トナーシップが大きな将来性を秘めていることで大いに意見が一致しました。日本側からは大阪をアジアにおけるイノベーションの拠点とし、スタートアップ企業の拠り所を目指したいという強い意欲が示されました。関西の強みとしては、世界に通用するハイレベルな製造業が集積しており産業層が厚いこと、大学をはじめとする研究機関と企業の結びつきが強く成長が続いていることが強調されました。とりわけ、医療、バイオテクノロジー、エネルギー、ロボット工学、ゼロエミッション、農業テック、フードテックといった分野が挙げられました。
総領事からは、西日本における日伊両国間のパートーナーシップ強化にイタリア側が関心を寄せており、特に医療やバイオテクノロジー分野での科学研究・産業開発プロジェクトの進展を希望していることをお伝えしました。
最後に、2030年の万博開催都市にローマが立候補していることも総領事から関係者の皆様に申し添えました。