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日本最大級のバイオメディカルクラスター「KBIC・神戸医療産業都市」を訪問

マルコ・プレンチペ総領事は神戸の人工島のひとつ「ポートアイランド」にある「KBIC・神戸医療産業都市」を訪問しました。

KBICは382にのぼる企業・団体から構成され、合わせて11.900名が従事しています。その内、シスメックス、メディカロイド、東レ、京セラ、モリタ、ダイキンなど医療機器分野の企業が97社と25%を占め、続いて千寿製薬、ベーリンガーインゲルハイム、ナード、カン研究所などの医薬品会社75社が20%、再生医療分野(住友ファーマ、カネカ、Meiji Seika ファルマ、資生堂など)の26社が7%を占めるほか、神戸大学、兵庫医科大学、神戸学院大学といった大学などの教育機関、その他には看護やリハビリのサポート、ロジスティックス、IT・ソフトウェア、研究開発といった分野の企業が参加しています。

バイオメディカルクラスターの成長によって神戸市にもたらされた経済効果は14億ドル、また税収効果も4800万ドルにのぼります。

神戸医療産業都市構想のきっかけは1995年1月17日に起こった阪神大震災です。域内総生産と同じ規模の6.9兆円にものぼると推計される経済的損失と約4600人の犠牲者という甚大な被害をもたらした震災からの復興を目指し、医療機器分野で実績のある国内外の企業から神戸への投資を促すのを目的として設立されました。

KBICは「科学研究」、「臨床」、「産業分野」という医療イノベーションの主要3分野を連携しています。科学研究は、スーパーコンピューター「富岳」の開発で知られる理化学研究所計算科学研究センター、理化学研究所多細胞システム形成研究センター、理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センターのほか、バイオ医療研究所など最先端の研究所の貢献によってもたらされました。

臨床分野では兵庫県立こども病院、神戸市立医療センター 中央市民病院、神戸低侵襲がん医療センター、西記念 ポートアイランドリハビリテーション病院での診療で目覚ましい成果を上げています。産業分野では医薬品・バイオテクノロジー、再生医療、医療機器、健康増進、看護・リハビリテーションなどが挙げられます。